麻生太郎雑感

はてな?この人は育ちが良いにしてはどうしてこんなに口が曲がっているのだろう。

笑えば可愛いお坊ちゃんに見えるのだが真面目な議論になると途端に眉間には鋭く深い皺がより上唇がとんがって醜く曲がる。ここまで曲がるということは何か深層心理に根ざすものでもあるのだろうか。きかん気の強い坊やだが横柄で人を見下すようなところがある。だから下品で口が軽く失言も多い。失言とは間違えて出るものと思うがこの人の失言は本音が出るのだから正直なのだろう。でも後で取り繕うのは正直でない証拠である。愛読書はマンガ本と敢えて言うところ、若い人に人気があると言うのも頷ける気がする。小泉内閣外務大臣の経験があり英語はうまい。昨日の国連総会の演説では通訳機の故障をIsn't it a Japanese machine?とやって満場を笑わせたりギャグも心得ている。ついでに演説すべてを即席英語でやってもらえばなお良かった。

総理大臣になったとは言え所詮選挙管理内閣だから遅かれ早かれ解散する。総選挙に勝つか負けるかは分からないが勝てば久し振りに国民の信を得た堂々たる首相である。でも自民党総裁選挙では5人もの候補者の間で中身のある政策論議が殆んど無く、もっぱら小沢民主党の批判に終始したのは頂けない。保守は確かだが一体この人の政治理念はなんだろう?景気対策と言うだけでは余りに空疎だ。金融不安、アフガン給油、年金医療、格差拡大、政官癒着、食糧不安、物価高騰、環境など問題は山積しているというのに。

総選挙の事前対策のつもりか評判の悪い後期高齢者医療制度の見直しを口にした。でも抜本的改正という舛添厚労相と濃度差があって不協和音が目立った。そこへ来て任命したばかりの中山国交相が正気とは思えぬ致命的なマルチ失言をやらかして早くも前途に暗雲が立ち込めてしまった。何故あんな人物を大臣にしたのだろう?任命責任は当然問われる。会って話せば魅力ある人物という意味で半径1.5メートルの男と言う評価もあるようだが身内に甘いだけの近視眼の男でないことを期待したい。