2009-01-01から1年間の記事一覧

小宮山さんの実験

前東大総長の小宮山宏さんがやった個人的な実験をご存知だろうか?6年をかけて今の市販の技術と製品を使って行った彼の住宅のエコ対策は特に目新しいものではない。外壁断熱、二重ガラス窓、給湯エコキュート、太陽光パネル、高効率のエアコンと冷蔵庫、ハ…

煙草増税あるべし

鳩山首相が「環境・健康の観点から煙草の増税もあり得べしと考えている」と発言し論議を呼んでいる。 批判の多くは煙草増税は不公平な税のしわ寄せであり、増税によって税収は減収するだろうと言うものである。先だってまで与党だった野党自民党の議員がこん…

トヨタのF1撤退の意味するもの

遅きに失した感はあるがやっとトヨタがF1撤退を表明した。F1レースの本家ホンダはすでに昨年撤退している(ホンダショック)。 これで日本の自動車メーカーは完全にF1レースから姿を消した。これは自動車産業にエポックを画する象徴的な出来事であると…

ノーベル平和賞

オバマさんにノーベル平和賞が与えられる。誰しもびっくりしたが一番驚いたのはご本人ではなかったか?ホワイトハウス声明では「この賞はアメリカの指導力に対して与えられたものとして受け入れる」とコメントし笑顔一つ見せることなく質問も受け付けなかっ…

日本のチェンジと世界

どうせ誰がやっても同じだろうが一度民主党にやらせてみよう。こんな半信半疑で投票した人も多かったのではないか。ところが鳩山新政権が走り出してあっと驚いた。日本人だけではない。アメリカが世界が日本を注目し出したのである。 アジアに背を向けブッシ…

25%削減のインパクト

民主党の圧勝に終わった総選挙、日本にもいよいよチェンジの時が訪れた事を日々実感する。与党ボケした自民党の見飽きた顔に代わってテレビに登場する民主党のベテランや溌剌とした中堅、若手の明確な発言は発想がまるきり新しいし説得力もあり新鮮さに溢れ…

政治の心

麻生さんが初めて裸になった。自分の失敗や至らなさを党の両院議員の前で反省し詫びたのである。 お坊ちゃん育ちで生まれながらにしてエリートを約束された彼は人は扱うもの、コントロールするものという傲慢な考えが定着しているのだろう。総理という最高権…

エコロジーとエコノミー

ゴールデンウィークは繰り出した車で高速道路は何処も大渋滞のようだ。定額給付金に加えて高速料金一律千円で人々は浮かれ立ったようだ。これを麻生効果と呼ぼう。それだけではない。新しい省エネ自動車や家電に買い換えるとエコポイントと称して値引きする…

ハイルブロンの怪人

ドイツ南西部のハイルブロンで2007年夏に女性警察官が殺害された事件を含め、オーストリアなど隣国にも及ぶ計40件のさまざまな犯罪現場から同一女性のDNAが検出され、「ハイルブロンの怪人」と呼ばれていた。ところが今年2月以降、少年らが窃盗目…

天の命ずるままに 生物発光と半世紀

昨年10月に「ノーベル賞雑感」を書いたが昨日ノーベル化学賞の下村脩さんの講演を聞く機会があった。標題は講演のタイトルである。講演会は化学関係の三学会と朝日新聞社の共催で東京国際フォーラムで行われた。お隣のビックカメラでは折からのWBCの決勝戦…

人とバッタ

はてな、セロトニンと言えばヒトの脳内麻薬では? 空を真っ黒に覆って群れ飛び農作物を片っ端から食べ尽くす砂漠のバッタの映像をご覧になった方も多いだろう。サバクトビバッタは低密度下では孤独相と呼ばれる通常の状態を保っているが、高密度になると個体…

もう手遅れ?地球温暖化

はてな、地球温暖化否定論者は喜ぶのだろうか? 二酸化炭素による地球温暖化はすでに回復可能のレベルを超えており、たとえ今二酸化炭素の排出をゼロにしたとしても今後1000年は地球はゆっくりだが気温上昇を続けるというショッキングな論文が米国科学アカデ…

朝青龍の優勝

はてな、横綱って何だろう? 大方の予想に反して三連続休場で引退も噂された朝青龍が優勝してしまった。勝てば官軍、批判的だった横綱審議会も慌てた事だろう。相撲協会もびっくりしたことだろう。何しろ閑古鳥の鳴いた先場所の淋しさに比べ今場所は連日満員…

オバマさんの就任演説

選挙戦の時からオバマさんの演説は定評があった。就任演説ではどんな美麗字句がとび出すのか期待と興味があった。でもジョン・F・ケネディのような派手な名文句は無かった。演説はA new era of responsibilityに代表されるような堅実なものだった。敵か味方…

プラン B 3.0

はてな? Plan B 3.0、何のプランだろう? これはパソコンのゲームソフトではない。環境学者アメリカのレスター・ブラウンの著書で「エコ・エコノミー」、「プランB 2.0」に続く地球環境保全への立案書である。”人類文明を救うために”という副題がつけられて…