ノーベル平和賞

オバマさんにノーベル平和賞が与えられる。誰しもびっくりしたが一番驚いたのはご本人ではなかったか?ホワイトハウス声明では「この賞はアメリカの指導力に対して与えられたものとして受け入れる」とコメントし笑顔一つ見せることなく質問も受け付けなかったという。


たしかに4月のプラハ核兵器廃絶宣言はインパクトがあったがまだほとんど何の実績もあげていない。それでも受賞は喜ぶべきことだろう。受賞がオバマさんを後押しして将来核兵器廃絶への努力を加速することになるだろうと期待されるからである。その意味ではノーベル平和賞は彼を縛ることになるかもしれない。平和賞は他部門のノーベル賞と違って明らかに政治的なものである。それにしても日本人として思い出すのは佐藤元首相の受賞である。対象となった非核三原則アメリカとの裏の密約の存在がいま問題になっている。

さしあたり来月に予定されている来日では何としても広島、長崎を訪問してもらいたい。唯一の核兵器使用国の大統領としてそれは当然の責務である。まだ広島、長崎を訪問したアメリカ大統領はいない。オバマさんならやってくれるだろう。