朝青龍の優勝

はてな横綱って何だろう?

大方の予想に反して三連続休場で引退も噂された朝青龍が優勝してしまった。勝てば官軍、批判的だった横綱審議会も慌てた事だろう。相撲協会もびっくりしたことだろう。何しろ閑古鳥の鳴いた先場所の淋しさに比べ今場所は連日満員御礼の盛況だったのだから。麻生さんも内閣総理大臣杯を授与して「やっぱり横綱は強くなくちゃ」とオベンチャラを言った。それでも優勝決定戦に勝ってガッツポーズを取り、インタビューにモンゴル語で喋った横綱を品格ゼロと批判した委員もいた。

相撲は日本の国技だからと言う。でも人間として未熟な二十歳代の若者に完璧な人格を求めるのには無理があるのではないか?所詮横綱はチャンピオンに過ぎないのだから。同じ国技の柔道にしても国際化してルールや服装まで変わった。相撲だけが変わらないでいるのは無理があるのではないか?作法にしても精神にしてもあまりに伝統にこだわると国際化は難しい。相撲部屋の暴力事件が示すように伝統のしきたりが必ずしも良いとは限らないのである。

個人的には朝青龍にも言いたいことはある。横綱だから言うわけではないが、もう少し人間としての謙虚さを持って欲しい。でもこれは無理な注文だろう。奔放さが彼の持ち味でありそれを取り去ると彼は彼で無くなるのではないかと思う。つまりもう強くはいられないのだ。今場所の奇跡を見るとそう考える他ない。

相撲協会横綱審議会の結論が見ものである。

一番、一番!真剣勝負

一番、一番!真剣勝負

お帰りなさい朝青龍

お帰りなさい朝青龍