科学

トヨタのF1撤退の意味するもの

遅きに失した感はあるがやっとトヨタがF1撤退を表明した。F1レースの本家ホンダはすでに昨年撤退している(ホンダショック)。 これで日本の自動車メーカーは完全にF1レースから姿を消した。これは自動車産業にエポックを画する象徴的な出来事であると…

ハイルブロンの怪人

ドイツ南西部のハイルブロンで2007年夏に女性警察官が殺害された事件を含め、オーストリアなど隣国にも及ぶ計40件のさまざまな犯罪現場から同一女性のDNAが検出され、「ハイルブロンの怪人」と呼ばれていた。ところが今年2月以降、少年らが窃盗目…

天の命ずるままに 生物発光と半世紀

昨年10月に「ノーベル賞雑感」を書いたが昨日ノーベル化学賞の下村脩さんの講演を聞く機会があった。標題は講演のタイトルである。講演会は化学関係の三学会と朝日新聞社の共催で東京国際フォーラムで行われた。お隣のビックカメラでは折からのWBCの決勝戦…

人とバッタ

はてな、セロトニンと言えばヒトの脳内麻薬では? 空を真っ黒に覆って群れ飛び農作物を片っ端から食べ尽くす砂漠のバッタの映像をご覧になった方も多いだろう。サバクトビバッタは低密度下では孤独相と呼ばれる通常の状態を保っているが、高密度になると個体…

もう手遅れ?地球温暖化

はてな、地球温暖化否定論者は喜ぶのだろうか? 二酸化炭素による地球温暖化はすでに回復可能のレベルを超えており、たとえ今二酸化炭素の排出をゼロにしたとしても今後1000年は地球はゆっくりだが気温上昇を続けるというショッキングな論文が米国科学アカデ…

ノーベル賞雑感

はてな?湯川さんに始まる日本人の受賞者は何人になったのだろうか。いっぺんに四人もの日本人がノーベル賞を受賞した。おめでたいことである。物理学賞の対象となった小林誠さんと増川敏英さんの論文は35年前、その研究の先導となった南部陽一郎さんの論文…

迷路を解く粘菌がイグノーベル賞に!

はてな?粘菌が迷路を解く!ああ、そうそう8年前だった。英科学雑誌Natureで読んで「なみへいのサイエンス」に紹介したのを思い出した。その日本人による研究が今年のイグノーベル賞を受賞したと先だっての朝日新聞に出ていた。粘菌をご存知だろうか。単細胞…