党首討論に晴れ間あり

12日鳩山内閣になって始めての党首討論会が行われた。相も変らず質問は政治とカネの問題に終始しうんざりさせられた。でも終盤「あれ!」と思わせる場面があった。

鳩山さんがしつこく追求する自民党の谷垣さんに逆提案したのだ。「企業・団体の献金を全面的に禁止しないといけない。そのため谷垣さんも努力してほしい」。谷垣さんは「問題をすり替えている」として回答を避けた。


このタイミングで登場した公明党山口那津男代表は会計責任者への議員の監督責任をより厳しく問う政治資金規正法改正に向けた与野党協議機関の設置と参加を提案したのだ。始めての前向きな問題解決への提案である。鳩山さんは「賛成したい。大いに進めていこう」と踏み込んだ。ほっとする嬉しい瞬間だった。久し振りにすがすがしい議論だった気がする。

谷垣さんはどう感じたのだろうか?自民党に欠けているのはこの姿勢である。これからの与野党の論戦は醜い足の引っ張り合いでなくこのような前向きの議論でありたい。協力があって始めて前進がある。自民党も自分自身の脱皮のための大事な考えどころだろう。